お知らせ2021年10月05日

SBSテレビ「ORANGE」放送|藤枝市でオリーブがつなぐ街づくり 地域課題の解消へ

藤枝市でオリーブがつなぐ街づくり 地域課題の解消へ

どうしたら自分の住む地域を盛り上げられるのか。県内の各自治体が抱える難問に新たな解決の糸口が見えてきました。観光農園を中心に課題の解決を。オリーブがつなぐ新たな街づくりとは?

 藤枝市の仮宿地区で整備が進められているのは広大なオリーブ畑。この場所でいま、壮大なプロジェクトが進められています。

 <オリーブ園を整備する人>「ここを見に来る人が増えれば街が楽しく明るくなる」  この場所で、カフェや売店などを併設したオリーブ観光農園をオープンさせる計画です。

 <クレアファーム 西村やす子代表>「静岡県藤枝市のオリーブ園を目指して東京や日本中の色んなところから来ていただく。ここにしかできない“街づくり”を探っていく」  最終的な目標はオリーブを中心とした街づくりプロジェクト。地方が抱える課題を解決するための第一歩になることが期待されています。

 <オリーブ畑の地権者 八木淳さん>「こちらが耕作放棄されている場所の一つです」  オリーブ畑の地権者の一人、地元に住む八木さんが教えてくれたのはオリーブ畑のすぐ隣にある「耕作放棄地」です。かつては田んぼや畑として活用されていましたが、いまは荒れ放題です。農家の高齢化と担い手不足によって藤枝市内では耕作放棄地が近年、急激に増えています。このような一度荒れた農地は元に戻すことが難しいため、オリーブを起爆剤にして地元の農地を守っていきたいのです。

 <オリーブ畑の地権者 八木淳さん>「例えば市民農園など観光の目玉にできる。付加価値をつけ、耕作放棄地を有効活用したい」  なぜ、オリーブが街づくりの中心に位置づけられているのか。使い勝手の良さがカギとなっています。

 <クレアファーム 西村やす子代表>「例えば静岡のイチゴの生産者と朝ご飯のお供を作るとか、オリーブは果てしなく、いろんな生産者とコラボレーションできる」  西村さんが経営するクレアファームでは焼津のカツオを使ったペーストなど県内の特産品とオリーブオイルを組み合わせた商品をすでに開発・販売しています。地域の別の産業を盛り上げるのにオリーブオイルはまさに潤滑油の働きができるのです。このオリーブの可能性を見出したシェフが今回のプロジェクトに参加することになりました。東京・南青山のレストラン「NARISAWA」。料理界のアカデミー賞と呼ばれる「ワールド50ベストレストラン」を11年連続で獲得している成澤由浩オーナーシェフはクレアファームのオリーブオイルを使用しています。

 <NARISAWA 成澤由浩オーナーシェフ>「いままで味わったオリーブオイルの中でも本当に素晴らしいというのが最初の印象」  成澤シェフは日本の里山の食文化を最大限に生かす「イノベーティブ里山キュイジーヌ」を提唱しています。そのシェフが藤枝のオリーブ園でカフェをプロデュースすることになったのです。

 <NARISAWA 成澤由浩オーナーシェフ>「藤枝のオリーブ園を訪ねたら素晴らしい山間のロケーションでステキだと。ゲストと客ではなく、みんながそこに参加型の場所ができたらいいと思う」  こうした仲間が集まるオリーブ観光農園には人口流出に悩む行政も期待をかけます。

 <藤枝市企業立地戦略課 水田伸一課長>「地域の雇用の創出、Uターンなどで学生が戻る場所に将来的になればいい」  30年前に比べると藤枝市の総人口は増えていますが、20代以下の人口は右肩下がりになっています。学生たちが地元に戻って働く場所を作りたい。観光農園にはそんな願いも込められています。もちろん地元住民も新たな街づくりに乗り出しています。

 <地元の住民>「地元のオリーブ園を育てていくのに少しでも関われたら」「ただ見てるだけの応援じゃつまらないし一緒にできればいいなと」  オリーブがつなぐ新たな街づくりは果たして地方の課題を解消できるのか。2022年5月のオープンを目指し本格的にスタートしました。